ときめき☆道楽(文月)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2014年05月

マンション理事会の話の続きです。

理事会に行ってみるとわかりますが、
ほとんどの理事さんは
別のマンションの理事を兼任されています。

つまり、投資マンションを複数所有し、
あちらでもこちらでも
役員をやっているわけです。

そして、自分が住んでいるマンションの
役員までやっています。

なので、複数のマンションを比較検討した
意見も出てきます。

まあ、どこのマンションも
似たような悩みがあるわけですから、
大変参考になります。

さて、困るのは役員改選です。

理事会に出てくるメンバーは
結局いつも同じメンバーで、
他のマンションの役員もやっているので、
なり手がいないわけです。

あちらに座っているのは前の理事長、
こちらの方は別のマンションの理事長、
お隣は地方住まいで身動きがとれない、、、。

私にしたって、投資マンションと居住マンションで
理事を兼任しているわけですが、
「文月さん、どうですか?」
ああ、遂に理事長が回ってきました。

大きな目で見ると、
ある人たちに役員が集中しているということは、
何にもしていない人たちもいるってわけですよね。

ずるいねー!

でも、私だって、体調不良になったり
年をとってよぼよぼになったら
役員なんてできないし。
そのときは、誰かに任せるよりほかないわけです。

幸い、表参道のマンションは管理良好、
当面、大規模修繕もありません。

このマンションを買って5年半ですが、
理事長をやることになりました。
大丈夫かなー。

5月も半ばを過ぎると、
日差しもぐっと強くなるし、
ちょっと蒸し暑く感じますね。

そんな季節の風物詩といえば、、、
マンションの理事会です。

6月の総会準備のための
理事会が開かれます。

土曜日の午前10時からなのですが、
いつもぎりぎりになってしまいます。
正直、土曜日の午前中はゆっくりしたい
気持ちもあります、、、。

決算報告、予算案審議などがあり、
理事会は滞りなく終わりました。

そして、雑談の中で
一人の理事さんから出た話。

「不動産屋からマンション売りませんかと
電話があるんですけれど、
うちのマンションを500万で
買ってやると言うんですよ。

うちのマンション、500万なんですかね?」

余りの安さに、皆さんびっくり。

「500万なんて!あなた、
表参道の一等地に立つマンションですよ!
5の前に1がつきますよ!」

理事の一人が叫びます。

悪徳不動産屋の話は続きます。

「おまけに、こう言うんですよ。
「ここのマンションは
もうすぐ大規模修繕なんだけれど
相当ガタが来ているし、積立金はないし、
一戸当たり200万ほどの持ち出しも
あるはずだから、
今売った方がいい」って。

私は理事をしているから
業者の嘘がわかりましたけれど、
何も知らなかったら、
慌てて売ってしまうかもしれませんね。」

何とまあ、
業者の「売りませんか」攻撃も
詐欺まがいのものになってきました。

こんな情報交換があるから
頑張って理事会に来てよかったと
思うのでした。




「林さんね、本当に大人の遊びをしたかったら、
日本舞踊をやりなさい。」

私が日舞を意識するようになったのは、
林真理子さんの著書「着物の悦び」の中にあった
このセリフです。

「本当の大人の遊びって何だろう〜」と、
私は常々考えていました。

邱さんのお別れの会にいらっしゃっていたので
その辺の話を聞けばよかった。

お姫様になれる完璧コスプレの部分か?
一人で舞台を占領し、一日芸能人を味わえるところ?

でも、もう聞かなくてもいいような。

私なりに考えると、
仕事に、家庭の用事に忙しい
働き盛りの年代に、
踊りなんぞにうつつを抜かして
手間ひまをかけていること、
これこそが大変なぜいたくで、
「大人の遊び」と表現しているのではないかと。

舞台も終わって、しばらく仕事だけして
過ごしていました。

この間、久しぶりにお稽古に行き、
心機一転、
新しい曲を始めたところです。

初めての舞台が終わりました。
解放感と虚脱感に満たされています。

踊っている最中のことは、覚えていません。

今、胸に浮かんでくるのは、、、。

当日、多くのスタッフの頑張り、
友人や夫の賞賛や心配り、
明る過ぎるスポットライト、、、。

反面、大変だったのは、
時間のやりくりと長い準備期間、
お金や人間関係のごたごた、、、。

「う〜ん、何かに似ている。」

舞台に出ることは、結婚式に似ています。

衣装も化粧も特別だし、
お花やプレゼントをいただいて
「おめでとう」とか「きれい」とか
普段言われない言葉を頂戴できるのも
よく似ています。

さらに、スタッフに
ご祝儀と称してやたらと
チップを配らなければいけないのも、
田舎の結婚式と同じです。

もっと言えば、業者の用意する
ウエディングプランに乗ると
お花だのアクセサリーだの
水増しされていて、
必ず予算が2割増しぐらいになるんですが、
そこも全く一緒です。

最近は「おめでとう」と言われることはないですが、
「自作自演でお祝い事をつくるのも、ありか」と
改めて気がつきました。

こんなものは、基本的にわがままなイベントです。
だからこそ、つき合ってくれた友人たちには感謝です。

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